マーチンゲール法は、シンプルかつ伝統的なベット戦略の一つで、主にルーレットやブラックジャックなどのカジノゲームでよく使われています。
この方法の基本的なルールは、負けた場合に直前のベット金額を倍にすることで、最終的な勝利時にこれまでの損失を一度に取り戻し、利益を確定させるというものです。
具体的には、まず最初に一定の金額(たとえば10ドル)をベットし、そのベットが負けた場合、次は20ドル、さらに負けた場合は40ドルと倍々に増やしていきます。
そして、どこかで勝利を収めた際には、これまでの損失をすべて取り戻したうえで、最初にベットした金額分の利益を得ることができます。このシンプルな仕組みが初心者にも分かりやすく、多くのプレイヤーに親しまれている理由です。
マーチンゲール法の最大のメリットは、そのシンプルさと確実性にあります。ルールが非常に分かりやすく、特別な計算や複雑な手順が必要ないため、ギャンブル初心者でもすぐに実践できます。
何も考えずにただ倍額をベットしていくだけで、最終的には損失をカバーして利益を得られるため、理論上は「負け続けてもいつか勝てば回収できる」という安心感があります。

また、短期間でのプレイにおいては非常に効果的です。運が良ければ連敗することなく数回の勝利で利益を得られることもあり、特に少額のスタートであればリスクを抑えつつ効率的に収益を上げることが可能です。
オンラインカジノでは、ゲームの展開がスピーディーなため、マーチンゲール法を用いて短期間で利益を狙いたいプレイヤーには向いています。
マーチンゲール法は確かに魅力的な戦略ですが、その裏には大きなリスクも潜んでいます。最も大きな注意点は、連敗が続いた場合にベット金額が急激に増加し、想定以上の資金を失う可能性があることです。
たとえば、最初に10ドルからスタートした場合でも、6連敗すれば次のベット額は640ドルに達し、合計で1,270ドルもの資金が必要になります。資金が不足したり、カジノの最大ベット額に達したりすると、それ以上のベットができずに損失を確定させるリスクが高まります。
さらに、オンラインカジノや実際のカジノでは、各テーブルに最大ベット額が設定されていることが多いため、連敗が続いた場合にはいずれその制限に引っかかる可能性があります。
最大ベット額が1,000ドルに設定されている場合、8回連続で負けるとそれ以上ベットを続けることができず、損失を回収するチャンスを失ってしまうのです。このため、事前にカジノのルールやテーブルの設定を確認することが必須です。